【Part 1】こうち100人カイギ vol.4 西岡 良介(株式会社 中四国TSUTAYA 取締役)
今回の登壇者も、それぞれ全く別分野の領域で活躍する方々でしたが、仕事でありながらも楽しむことを忘れない姿勢を5名のトークから感じました。自身の思い描く理想の場や未来のために、楽しみながら邁進していく。そんなゲストの姿に、参加者の皆さんも自分の理想、未来などを考えるきっかけになったのではないでしょうか?
参加したくても参加できなかった方、この方のお話が聞きたかった、など様々な方に読んでいただければ幸いです。
<こうち100人カイギ vol.4の登壇者>
西岡 良介さん(Part 1掲載)
冨田 薫 さん (Part 2掲載)
松本 志保子さん (Part 2掲載)
https://startup-base.jp/journals/【part-3】こうち100人カイギ-vol-4/
高橋 沙希さん (Part 3掲載)
吉田 剛治さん (Part 3掲載)
https://startup-base.jp/journals/【part-3】こうち100人カイギ-vol-4-2/
最初の登壇者は、
株式会社 中四国TSUTAYA 取締役の西岡 良介(にしおか よしゆき)さん。
<プロフィール>
1984年京都生まれ カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に新卒で入社後、TSUTAYAのフランチャイズ事業を主に担当し、レンタルバイヤー、スーパーバイザー、支店長などを経て、2017年にオープンした広島駅前のエディオン蔦屋家電のプロジェクトに参画。さらに2018年にオープンした高知 蔦屋書店のプロジェクトリーダーを担当。ライフスタイル提案を軸とした店舗プロデュースを担当。 |
本の売れない時代だからこそ
2007年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社に入社し、高知 蔦屋書店の立ち上げにも携わった西岡さん。もともと倉庫だった場所をリノベーションしたように、何かを変えることが企画会社としての真髄だと話してくれました。
今、本は店舗に出向かなくても大手通販サイトで簡単に手に入ります。物をただ売るだけの時代から変化しているときだからこそ、本を入り口にした空間づくり、本を含めたプラットフォームやコンテンツづくりを消費者に提案しています。
高知 蔦屋書店のコンセプト
高知県に蔦屋書店をオープンした理由は、土地柄でした。
創業まもない時にFC企業との出会いがあり、TSUTAYAの進出が早く、全国的に見てもTSUTAYAで本を買う割合が高いのが高知県。そのため新しいチャレンジができると感じたそうです。
また高知県は、海と山に囲まれ、四国4県の中でも物理的に入りづらい場所であったこともあり、古来より独特の文化が作られている、その一つがこだわりの品々が集まった日曜市を始めとした市場文化だ、と西岡さんは話します。
作り手の想いが感じられることを蔦屋書店らしくシャープに作りこみ、打ち出したコンセプトは“職人のこだわりから日常が楽しくなる市場”。オープン前には外国の市場を視察し、居心地の良い場所を作ることにこだわりました。
女性が生き生きと暮らしていくために
高知県は共働き家庭が多く、経済を支えている女性のためのライフスタイルを提案したい、という思いから『楽しい日常を過ごしたい女性とファミリー』を特に意識しています。
高知県内の女性を対象にした休日に行く場所のアンケートでは、コンビニやドラッグストアの店舗名が挙げられ、充実しているとは言えない状況。
また“限られた時間の中で親子での時間を充実させたい”“天気が悪いときにでも時間を無駄にしたくない”という子育て中の女性の声を反映したのが3階のフロアに雨が降っても室内で遊べる場所『 Kids Park CHU CHU』を併設したことでした。
カルチュア・コンビニエンス・クラブについて
カルチュア・コンビニエンス・クラブの運営する蔦屋書店は1983年に大阪府枚方市にできたことが始まりでした。その後、2000年に東京都渋谷、2011年に代官山にオープンし、現在は直営店・FC店合わせて16店舗を運営しています。
その他にも、家電や図書館といった事業にも進出し、2013年に佐賀県にある武雄市図書館の指定管理を受け年間100万人の来館者を記録しました。2018年には山口県の周南市立徳山駅前図書館の指定管理を受けています。
施設運営以外にロックフェスの主催、映画や様々な出版社など、様々な業態と関わりながら事業を展開しています。
顧客のために、を大事にする
企画会社として大事にしている軸は『儲かって顧客価値がある、社会性があり社員が成長する』こと。CCCには『顧客を一番知っている人間になる』、『顧客のためになることを成せ』など、顧客のことについて書かれて行動規範があるそうです。
企画を作り、それを提供し、新たなものを作り出す。
企画会社として、ありがとうと言われることを大切にしながら、顧客の声や期待に応える企画を作ることに挑戦し続けていることが伝わってくるお話しでした。
【総括】
トップバッターを務めていただいた西岡さん。高知 蔦屋書店のコンセプトをはじめ、どのような想いで顧客と向き合っているのかをお話しいただきました。企画会社だからこそできることを最大限に活かしながら、新しい提案をしていくことは簡単なことではありませんが、企画の先にはいつも大切な顧客の姿あることを感じました。
100人カイギとは |
一般社団法人INTO THE FABRIC 高嶋 大介氏が「同じ会社に勤めていても、1度も話したことがない人がいる」と気づいたことをきっかけに、会社、組織、地域の”身近な人”同士のゆるいつながりを作るコミュニティ活動を始めました。 2016年六本木で「港区100人カイギ」スタートさせたのを皮切りに、渋谷区、新宿区、相模原市、つくば市、雲南市など全国各地へ広がっています。
100人カイギの一番の特徴ともいえるのが、「ゲストの合計が100人になったら会を解散する」ということ。100人の話を起点に、肩書や職種ではなく、「想い」でつながる、ゆるやかなコミュニティを作ります。
(レポート:畠中 詩織)
問い合わせ
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住所:〒781-0084 高知県高知市南御座90-1 高知 蔦屋書店3F
運営:エイチタス株式会社 高知支社
Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/