"KSB"(Kochi Startup BASE)のレポート

こうちマイプロジェクト道場♯2
~自分の思いを見つめ、マイプロジェクトを描く~

連続講座のこうちマイプロジェクト道場。2回目では、「自分の思いを見つめ、マイプロジェクトを描く」をテーマに、ハバタク株式会社 代表取締役 丑田俊輔さんにお話いただきました。

 

 

2019年10月8日、「こうちマイプロジェクト道場」がKochi Startup BASE®︎(以下KSB)にて開催されました。このイベントは、一人ひとりが自分のライフヒストリーと紐づいた自分自身が本当にやりたいこと(will)に向き合い、仲間と共にその第一歩を踏み出し、そこでの気づきを対話を通じて深め、さらにアクションを重ねながら、起業や事業創造、プロジェクト実践を進めていく連続講座です。

今回は、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきました

<講師>
丑田俊輔さん(ハバタク株式会社 代表取締役)

<プロフィール>
千代田区の公共施設をまちづくり拠点として再生する「ちよだプラットフォームスクウェア」、日本IBMの戦略コンサルティングチームを経て、2010年にハバタクを創業。新しい学びのクリエイティブ集団として、国内外を舞台に様々な教育事業を展開。
2014年より秋田県五城目町を拠点に、田舎発起業家を育む「ドチャベン」、古民家を舞台に地域をつなぐ「シェアビレッジ」、遊休施設を遊び場化する「ただのあそび場」、地域の次世代が育つ教育環境づくり等を推進。
2018年、人と事業と文化がそだつビル「錦町ブンカイサン」を神田に開設。

 

チェックイン
はじめに参加者が一人ずつ自己紹介を行い、今の気持ちをシェアしました。参加者の中にはマイプロジェクト道場の受講前に、長丁場の授業があった方もいましたが、その疲れを感じさせないほど、明るく発表していました。その後、モデレーターより進行説明があり、講座がスタートしました。

 

 

丑田俊輔さんのキーノート
丑田俊輔さん(ハバタク株式会社 代表取締役)から起業を決意した経緯から現在に至るまでのお話をお聞きしました。

大学時代、目指すキャリア像も夢もなかった、という丑田さん。青春18きっぷで全国を回ろうと旅に出たり、ボートなどのチームスポーツから、初めて一人で行うボクシングをしたり、と過去のことを振り返りながら話を進めていきました。
19歳の頃に丑田さんにとっての転機ともいえる出来事が起こります。「これがしたい」という明確な想いやキャリアのビジョンの計画性はなくても、人が一緒にやろうということに巻き込まれながら、いつの間にか、そのことを好きになったり、次に繋がる原体験になっていったり、ということが、これまでやってきた取り組みに共通しているそうです。そしてなぜか、何かをするときには変なおっちゃんが現れる、と付け足しました。

最初に携わったのは東京都千代田区の神田にあるビルを今でいう、コワーキングスペースやシェアオフィスのように活用する事業の立ち上げでした。大学2年~4年まで、この経験が丑田さんの将来に大きな影響を与えました。

 

 

その後、就職や結婚を経て、丑田さんがたどり着いたテーマ。それは、「人が学ぶ環境はもっと多様性と創造性にあふれた環境にしていけたら良いな」というものでした。
このことをきっかけに起業し『ハバタク株式会社』を設立しました。学びや教育の分野の事業を行っている最中に起こった3.11や海外での原体験がきっかけとなり、日本のローカルな地域に魅せられ、秋田県との縁が生まれたり、シェアビレッジの取り組みを行ったり、あそび場を運営するなど幅広い事業へと展開しています。
終盤には、ワクワクするような今後の新しい企みのお話を聞かせていただきました。
「子どもから大人まで遊び続けられる時代にしていきたいと思っています」と笑顔で締めくくってくれました。

 

 

マイプロの共有
次に、マイプロシートの人生グラフを使用したワークを行いました。
これまでの人生を振り返り、感情の浮き沈みをグラフに表します。その後、二つのグループに分かれ、共有しました。グラフを基にしたエピソードを聞いて、お互いにもっと聞きたい部分や疑問点などを話し、それぞれがの自身の想いや大切にしていることなどを見つけ出しました。

 

 

 

最後に、チェックアウトを兼ねて、相互にフィードバックをおこないました。
「腑におちました。お話が聞けて良かったです。」という丑田さんのキーノートへの感想をお話される方や、「やりたいことが見つかったので、自分はこれをやっていきたい。」とコミットされる方も。それぞれが「学び」・「気づき」を得たようでした。

 

 

総括
回を重ねるごとにお互いを知り、理解していくのが連続講座の良いところだと感じました。昔から知っている友人のように、顔をみるだけでほっとする雰囲気が固まり、参加者同士の安心感も伝わってくる回となったように思います。
キーノートからは堅苦しさがなく、時に冗談を交えながらにこやかにお話をされる丑田さんのお人柄が見え、「楽しそうだから」で巻き込まれていきながらも、自分のやりたい事を見つけていくという姿に、私自身もそんな風に生きていけたら楽しそうだ、と強く感じました。

(レポート:時久あすか )

問い合わせ
Kochi Startup BASE®️
住所:〒781-0084 高知県高知市南御座90-1 高知 蔦屋書店3F
運営:エイチタス株式会社 高知支社
Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/

イベント詳細

※この講座は5回連続講座です。
各回での受付はしていませんので、ご了承ください。

【今日からわたしを歩んでみよう】

こうちマイプロジェクト道場は、一人ひとりの本当にやりたいことを対話とアクションを重ねながら進める学び合いの場です。

今回は、自分らしい生き方で全国各地で挑戦を続けているゲストを迎え、彼らのストーリーを共有しながら、参加者一人ひとりの想いを掘り起こしていきます。

 

【マイプロジェクトとは】
マイプロジェクト(マイプロ)とは、「一人ひとりが自分とつながり、仕事とつながり、地域や世の中とつながり、一歩踏み出す背中を押す手法」です。

私たちは日々暮らす中で、 「漠然といつかはこういうことをしたい」といった想いや、身の回りで起こった出来事やニュースを見て不満を抱いたり、「もっとこうしたら良いのに」、「どうして変わらないのだろう」といった違和感や想いを持ったりします。

 “マイプロ”は、そんな「わたし」が感じている些細な問題意識や違和感、疑問に素直に耳を傾け、その「何か」を「プロジェクト(Project)」の形にして、「やってみる」ことから始まる、自分と仲間、世の中の変化を仲間同士で面白がり支え合う取り組みです。

「本当のわたし」がずっと思い続けていた夢や好きだったけどいろんな理由で諦めてしまったこと、ずっと心の中に引っかかってたけど見てみぬふりをしたり、やり過ごしてきてしまったこと。社会や周りの期待や求めていること、自分が持っている知識やスキルはもちろん大事だけど、子どもの頃のように、周りの目や評価を気にしないで、「自分の好き・やりたい」っていう想いに正直に向き合い、一歩踏み出すことを仲間と共に目指すことがこの講座の目的となります。

慶応大学SFCの井上英之研究室からスタートしたマイプロジェクト手法は、現在、全国の大学教育、高校におけるキャリア教育のほか、起業家育成や企業の人材育成など、様々な場面で活用され、注目を集めています。

※マイプロジェクトについては、以下のサイトもご覧ください。
マイプロ研究会ホームページ
全国高校生マイプロジェクト
中小機構中小機構TIP*S マイプロジェクト道場

【マイプロジェクトの進め方】
マイプロでは自分のライフヒストリーを書き出すME編と、自分と紐づいた具体的なプロジェクトを書き出すプロジェクト編という2枚のシートを使い、対話とアクションを重ねていきます。

知識やスキルを誰かが教えてくれるのではなく、自分自身で行動し、仲間やメンターからのサポートを受けながら、「本当に自分がやりたいこと」に取り組んでいきます。

講座は基本的に、対話→実践→伴走を繰り返しながら進められます。

 

参加費:

社会人 ¥10,000(税抜)

大学生・専門学校生 ¥5,000(税抜)
※大学生・専門学校生については、下記ページから申し込みください。
https://select-type.com/ev/?ev=lio6xTtkfak

高校生以下 無料
※高校生以下の方は、下記ページから申し込みください。
https://select-type.com/ev/?ev=kLwKbVAgWqI

 


主催:Kochi Startup BASE®(運営:エイチタス株式会社)
Mail:ksb@htus.jp

※本講座は、令和元年度「創業支援事業者補助金」を活用して開催されます。