「こうち観光実践しゃべりば」は、「高知県が好きだ」「高知の観光を盛り上げたい」「観光業にかかわってないけど、観光について語りたい」といった人々が集い、観光に対する自身の活動や想いを語り合う場です。意見交換を通して新たな着想を得て、互いを認め合い、応援することで、高知の観光に緩やかなつながりを生み出すことをねらいとしています。講師の話を聞くのとは異なり、参加者同士で話し、見つめなおすことで、明日から使える、より実践的な学びを提供しています。

 

 

記念すべき第1回目となった今回は、『高知県観光の2019年を語ろう』と題して、昨年自分が行っていた高知県観光に対する活動や、それを通して生まれた考えを振り返ったうえで、2019年に取り組んでいきたいことについて語り合いました。

 

昨年の振り返りワーク

本会の趣旨説明とチェックインを行ったあと、まずは昨年の出来事を振り返ろうということで、2018年の高知県観光にまつわるトピックスを共有しました。初めにスタッフがいくつか例を示した後、参加者にもどんなことがあったか思い出してもらいつつ、語り合いました。

高知県では昨年、県外観光客が過去最高の440万人を記録したり、東京と高知を結ぶ格安航空が就航したりと、さまざまな動きがありましたが、それに伴って自分の活動や意識に変化があった方もいたようです。

 

 

その後、参加者同士ペアになってもらい、今度は“自分の身近なところで起きた”昨年の高知県観光にまつわる出来事について、また「なぜその出来事・体験が自分にとって重要なことだったのか」について考える対話ワークを行いました。

参加者の中には、観光業に携わり、日々仕事の中で観光を扱っている方もいれば、ボランティアとして観光客に接している方、自分が楽しむ側として県内各地、イベントなどに出向いている方など、多様な立場の方が来ており、経験してきたこともさまざまです。初めは語る内容が思いつかなかった参加者も、対話を通して、自身の経験や感じたことに関連した話が引き出されて、自分の取り組みや考えに対する振り返りの時間になった上に、互いの話が刺激となっていたようでした。

 

 

 

2019年の抱負を語り合う

2つ目のワークでは、昨年の振り返りをもとに、今年頑張りたいことや新たに取り組みたいことについて共有しました。

いろいろな方と対話したことで、より自分のやりたいことが明確になり、決意を新たにした方も多かったようで、皆さん生き生きと抱負を語ってくださいました。周りの参加者も、他者の発表に対して共感したりフィードバックしたりと、活発に意見交換がなされていました。

 

 

 

総括

「観光」という大きなテーマを語り合う場としてスタートしましたが、参加者同士の対話や自分自身の振り返りを通して、より「ジブンゴト」に落とし込んで考えるきっかけになったのではないかと思います。立場や取り組みは違えど、高知県観光に対して熱い想いを持った参加者ばかりで、楽しく、かつ真剣に語り合っていたことが印象的でした。情報交換による学びや発見だけでなく、高知県観光をともに盛り上げようとしている仲間の存在に、それぞれが少し勇気をもらう場にもなったのではないかと感じました。

今後はさらに多様な分野の高知人を巻き込み、観光について語り合う、緩やかなつながりを生み出していきたいと思います。

 

（レポート：陶山智美）

 

主催：Kochi Startup BASE

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