"KSB"(Kochi Startup BASE)のレポート

Co!medical Communication 3 〜医療・福祉のなぜ、なにを共有しようー

2019年6月24日、「Co!medical Communication」がKochi Startup BASE®️(以下KSB)にて開催されました。
当イベントは今回で3回目。

病院数や看護師数など、全国平均で常に高い数を有する高知県。
医療や福祉現場で働く人の数も多く、医療・福祉の現場ならではの悩みもきっと多いはず。そんな医療や福祉の分野独特の疑問や、仕事から発生した社会課題観をここ、KSBで共有できたらなと思い、このイベントを立ち上げました。
KSB内にも2人、医療現場出身のスタッフもおり、また、KSBアンバサダーの1人である、橋本貴紘さんも理学療法士として現在、医療の現場に携わっています。橋本さんをゲストスピーカーとしておよびし、勉強会のような内容ではなく、もっと心の休憩場として使ってもらえるような場を。家族や同僚など近しい人には離せない方々が、ゆるりと医療・福祉について日頃の疑問や想いを話し合える、そんな場づくりを行います。

 

オープニング

まず初めに、ファシリテーターを務めるKSBスタッフ公文から、今回のイベント概要について説明が行われました。見慣れた方も多く、和やかな雰囲気でスタートしました。

 

自己紹介

今回の参加者はスタッフ、ゲストスピーカー含めて6名。
前回に引き続き、参加してくれた現役保育士、現役理学療法士の2名。そして、今回初参加の現役看護師の1名。
フリートークの前に、自分の名前、職種、好きな丼の種類、そして今の気持ちをそれぞれ発表。

毎回少し変わったお題も混ぜ、笑って始まるよう雰囲気作りにも留意しています。

フリートーク

今回も特にトークテーマを設けずに、初参加の方の参加動機から、それぞれの最近気になる話題など、思いつくままに共有していきました。

初参加の方から出たワードは「予防医療について」。
一般の会社で働き、社会人になってから、看護師を目指した男性。現在、療養型の病院勤務をしていますが、日々働く中で、彼が感じたのは「もっと入院前に手立てはできないのか。」ということ。入院してくる方々が口にする「病院に入ったらもう終わりや。」「こんな身体になったらもう終わりや。」という言葉に胸が痛むと話してくれました。
もっと健康なうちから、誰かに相談できたり、また、相談できる手段や場所があったりすれば、このような現状は起きないのではないだろうか。そう思うものの、彼のその考えは病院で働く身としては、職場の方には相談できない。かたや、ともに学んできた同級生は自分と同じくまだ2、3年目の看護師が中心で、自分のような視点を持つものがおらず、どこに話したらいいのかと悶々とする日々を送っていたそうです。そんな中、このイベントを見つけ、今回の参加に至ったと話してくれました。
“医療はもっと身近にあるべきなのでは”というキーワードをもとに、参加者で話し合いました。
地域の中で医療の目線を持つ“コミュニティナース”の存在、オランダのチームケア“ビュートゾルフ”、介護相談室を設けている地域向けコンビニなど、それぞれが知っている地域の動きを情報として共有。また、ゲストスピーカーである橋本貴紘さんは、自身の事業として地域のスーパーと提携し、休憩室で相談窓口として医療職が介入できないかと、現在進めている事業についても話してくれました。6名で話し、キーとなったのは、“地域の中で変わらない場所”に“医療職”が存在できれば、ということでした。

また、今回の会の中で大きなキーワードとなったのは「三つの輪」。

will :自分のやりたいこと
can :自分の持っている知識や技術
must :周りから期待されていること、求められていること
この三つの輪が揃えば、成功への道が近くなると言われています。
しかし、現代の社会、忙しく、ストレスのかかる医療・福祉の現場では、“can ”と“must”の二つだけになって、自分を見失ったり、仕事をやめたりという方が多い現状があります。自分の今やっていること、あるいはやっていたことは果たしてどうだったか。スタッフ公文がそれぞれに「今、何にワクワクしますか?」と問い、それぞれの“will/やりたいこと”を探り出しました。
“can”と“must”だけの状態で、疲弊していき辞めてしまったが、今別の目標を見つけた人もいれば、今まさに三つの輪が重なった状態でとても楽しいと話す人。様々な意見が飛び交い、お互いに良い刺激となりました。
それぞれの原点や、やりたいこと、ワクワクすることを考える、改めて自分自身を理解することの必要性を感じました。

 

 

統括

前回も参加してくれた方2名に加え、初めて参加してくれた方1名、スタッフ3名の計6名での開催。お互いの想いや、実際あった事例など、他者が思っていること、感じていることを傾聴する姿には、この分野ならではの優しい雰囲気が感じられました。あっという間に時間は流れ、今回も気づくと予定時間をオーバー。誰に話せばいいのかわからなかったことを話せたと初参加の方に嬉しい言葉もいただき、今回も充実した時間となりました。次回はこのコミュニティで、ABD(アクティブブックダイアログ)の開催も考えています。
普段の現場などでのコミュニティとはまた違う、かしこまらずにゆるりと話せるこのコミュニティを継続していきたいと思います。

(レポート:畠中 詩織 )

問い合わせ
Kochi Startup BASE®️
住所:〒780-0084 高知県高知市南御座6-10 高知 蔦屋書店3F
運営:エイチタス株式会社 高知支社
Mail: ksb@htus.jp
Webサイト:http://startup-base.jp/

 

 

イベント詳細

病院数や看護師数など、全国平均で常に高い数を有する高知県。
医療や福祉現場で働く人の数も多く、周りを見渡すと身近にも必ずいるのではないでしょうか?

現場で働くうちに芽生える数々の疑問。

家族や自分の日常に巻き起こる悩み。

医療・福祉の現場ならではのなぜ?なに?な体験もきっと多いはず。

そんな医療や福祉の分野独特の疑問や、仕事から発生した社会課題観をここ、KSBで共有できたらなと思っております。

KSBにも2人、医療現場出身のスタッフもおりますので、当日は参加させていただきます。
また、KSBアンバサダーの1人である、理学療法士・橋本貴紘さんも参加してくださいます。
かしこまらずにゆるりと医療・福祉について日頃の疑問や、想いを話し合える場づくりを行いますので、肩の力を抜いてお越しください。

家族や一緒に働く方々にはなんだか言えない。
だけど誰かと話したい。

そんな秘めた想いを抱えている方のご参加心待ちにしております。

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※申し込みにつきまして、
下記専用フォームからお申込みください。
また、参加費も申し込み同様事前支払いになります。

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Kochi Startup BASE(事務局:エイチタス株式会社)
Mail:ksb@htus.jp

レポート
2019.06.21(金)
19:30-21:00
Co!medical communication
ー医療・福祉のなぜ、なにを共有しようー

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